近々ウエディングの前撮りを予定しています!インスタグラムでリサーチすると、素敵な写真がたくさん。
カメラマンさんのセンスを信頼したいところではありますが、全てをお任せしていると希望の写真を撮ってもらえないかも。高いお金を払うのに失敗したくない!と思っていたところで知ったのが「撮影指示書」でした。
今回はそんな撮影指示書の書き方や気を付けるべき点をまとめます。
「撮影指示書」とは?
撮影指示書とは、依頼者がカメラマンさんに対して「こんな写真を撮って欲しい」とお願いするための書類の事。
インスタグラムのプレ花嫁アカウントの普及によって、急激に広まっている印象です。
具体的に撮ってもらいたい写真のイメージがはっきりしている方や、撮ってもらいたいショットやアングルがある方は、ひと手間かけて撮影指示書を作る事をおすすめします。
撮影指示書をまとめる際に気を付けること
1|そもそも撮影指示書OKなスタジオ・カメラマンか
そもそもこういった指示書を嫌がるカメラマンさんやスタジオもあるようです。
嫌がられる理由は「面倒だから」ではなく、撮らなければならないことに縛られて、自然な表情やカメラマンおすすめの構図で撮影できないから、というものが主なようです。いいカメラマンさんを見つけられたら、全てをお任せしてみるのもいいかも。
どうしても撮りたいショットがある場合は、契約前に「写真の希望は聞いてもらえるのか」確認しておく方がいいと思います。
私は契約前の時点で確認しました。
2|要望が多くなりすぎないようにする
撮影には時間制限があります。私の予約しているスタジオなら1時間半。
要望は出来る限り満たそうとしてくれると思いますが、その時間内で撮りきらないといけないのに変わりはないので、要望が多いほど当日の自由度が下がってしまいます。
写真のことを一番分かっているのはカメラマンさんだと思うので、あくまでも要望は最小限に。
自分ではこの構図がベストだ!と思っていても、当日の天気や明るさ・被写体が変わればベストな構図や写真のテイストは変わるはず。
素人にはそこまで分からないので、要望は出すけどあくまで基本はカメラマンさん任せ。のスタンスにしておきましょう。
実際に要望を多く出し過ぎて
・バタバタな撮影になり楽しめなかった
・カメラマンがやりづらそうだった
という声も見かけました。
3|ぼんやりとしたイメージではなく、具体的な言葉で端的に。
「撮影指示書 書き方」で検索すると、色々な方が書き方をまとめていらっしゃいますが、その撮影指示書を客観的に見てどう思いましたか?
分かりやすいものもあれば、そうでないものもありませんでしたか?
客観視した時に分かりやすいかどうかがポイントです。
一つこれはないなぁと思ったのが、A4の紙いっぱいに希望するイメージの写真をばーっと貼っただけの撮影指示書。
これを見ただけで依頼者が望むポイントを汲み取るのは、まず無理な話です。
例えば。上のような写真を撮ってもらいたいと思ったとして、それはどういう観点からですか?
・この場所で撮って欲しい
・歩いている所を撮って欲しい
・暗めの雰囲気の写真を撮って欲しい
・上記全部をそっくりに
・なんとなくこんなイメージの写真が欲しい
どの部分をどの程度似せてほしいのかによって、カメラマンさんの準備や撮り方は変わってくるだろうし、撮りたいイメージをしっかり伝えられていなければ、撮影後のミスマッチにも繋がってしまいます。
どんな写真を撮って欲しいのか、実際の写真と要点を添えるのがベター。
4|当日までに事前に提出しておく
当日いきなり指示書を渡されたら誰だって困りますよね。
撮りたい写真のイメージによって、必要なレンズや機材が変わる事もあるはずです。
当日紙で手渡すのではなく、事前にデータで送るのがベター。
撮影指示書の作り方
- 好みの写真を集める
- ワードに貼り付けて、要望の要点をまとめる
ステップ1|好みの写真を集める
まずは「こんな写真を撮って欲しい!」というものを集めましょう。
Google検索よりもインスタグラムの方が好みの写真を集めやすいです。
#ウエディング前撮りで前撮り全般の写真が、#○○(場所)前撮りでその場所の前撮り写真を探すことが出来ます。
例えば私は神戸で前撮りをするので#神戸前撮り、で検索。
実際に撮影をする場所での前撮り写真がたくさん出てきて、この場所で撮りたい!こんな写真が欲しい!というイメージに繋がりました。
ステップ2|Wordに貼りつけ&要望の要点をまとめる
写真が集まったら、Wordにまとめていきます。
写真を貼りつけて、その写真のどういうイメージを欲しいているのかを「端的に」「分かりやすく」まとめます。
前撮りの撮影指示書の場合は撮ってもらいたい写真をカテゴリーで分けると分かりやすいと思いますが、結婚式当日の撮影指示書の場合は時系列がおすすめです。
例えば私のロケーション前撮りの撮影指示書の場合、
・神戸らしい写真
・顔の写っていない写真
・自然体な写真
で分類し、そこから詳しく説明しました。
私の作った撮影指示書|参考にどうぞ
実際にスタジオに提出した要望書です。
この内容を満たして撮影してもらえ、大満足な結果になりました。
ビジネス文書の形式で
まず初めに、「指示書」っていう言い方が上から目線で嫌なので「要望書」に変えました(笑)
そしてこの書類を受け取るカメラマンさんにとってはお仕事の内容なので、形式はビジネス文書の形式で作成しました。
冒頭に日付、宛名、差出人、件名、前置きの文章を。
字体が丸い点と「記~以上」を省略した点はご容赦ください。笑
基本はお任せしたい旨を明記
前置きの文章のところで、構図や雰囲気等はカメラマンさんのセンスにお任せしたい&貼りつけた写真は全てざっくりとしたイメージである旨を明記しました。
どうしてもこの構図はお願いしたいものについては、写真の左下に★マークを。
写真とともに端的な要望コメントを入れる
基本はカメラマンさんにお任せで、写真はざっくりとしたイメージであることを最初に明記してあるので、「こんな写真が欲しい」のがどんな写真なのか、コメントを入れて行きました。
例えば②顔が写っていない写真、の項目では
・シルエット
・ブーケで顔を隠して撮る写真
・顔を写さずに首から腰あたりを撮った写真
・遠めの後ろ姿
・結婚指輪が目立つ手元の写真
というコメント具体的な構図の要望を1枚。
具体的な構図や写真の雰囲気は指定していないので、当日どんな写真を撮ってもらえるのか楽しみです!
丁寧な言い方を心がける
指示書と言う言い方を要望書に変えたり、基本はカメラマンさんのセンスにお任せしたいとお伝えしたように、カメラマンさんがやる気を出してくれるような丁寧な言い方を心がけました。
完全に私達二人対カメラマンさんで行うイベントなので、いい写真を撮ってあげたい!と思える客になることがとても大切だと思います。
嫌な客にはそれに見合った仕事しかしないと思うので丁寧に。
まとめ
撮影指示書の作り方を、実際に作ってみたときのこだわりポイントと共にまとめてみました。
実際にこちらの指示書で撮影をお願いしましたが、大満足の撮影をしてもらえました。
正直なところ、どういう形式の撮影指示書が分かりやすいのか、どこまでの要望が受け入れてもらえるのかは、カメラマンさんやスタジオによって異なってくると思うので、カメラマンさんやスタジオごとに前撮り指示書のフォーマットを持つ時代が早く来てほしいと思っています。
撮影した写真を印刷するならネットプリントがおすすめですよ。
前撮り写真はウェルカムボードやプロフィールブックなどにアレンジしてくださいね。