結婚式のメインイベントの一つが「花嫁の手紙」。
結婚式・披露宴の時間はバタバタと過ぎ去っていきますが、そんな中でゲストに対する感謝を自分の口から伝えられる貴重な時間です。
長すぎると他のゲストを飽きさせてしまうこともあるので、シンプルに、端的に、できれば笑いも取り入れつつ、でも想いはしっかり伝えられるように、文章を考えたいところです。
この記事では私が実際に結婚式で読み上げた内容を公開しちゃいます。
花嫁の手紙は誰に伝える?
「ここまで育ててくれた両親に対して感謝を伝える」がメインのイベントですが、両親以外に想いを伝えたい人がいるのであれば、この機会に伝えましょう。
- 両親
- 兄弟
- 祖父母
- 友人
- 新郎
など人によって「特に感謝を伝えたい相手」というのは変わってくると思います。
私は両親の他に「友人」「新郎」にも伝えることにしました。(後で詳しく)
内容を考えるときに気を付けること
私が花嫁の手紙の内容を考えるときに気を付けたことはこんな感じ。
- 具体的なエピソードを盛り込む
- 自分の言葉で書く
- 型にとらわれすぎない
- 長すぎず、シンプルに
- 禁忌の言葉はチェックしておく
- 新郎を泣かせられるように←笑
- 複数名に宛てて書く場合は、手紙の主役は誰かを考え(私の場合は両親)、それ以外の方へはさらっと
数は多いですが、どれも大切なことなのでそれぞれ解説していきます。
具体的に、自分の言葉で
個人的に、これが一番大切なことだと思っています。
「花嫁の手紙 例」「花嫁の手紙 テンプレート」などと検索すると例文を見ることができますが、それらを参考にしつつも自分の言葉で書くことが一番大切。
そのためにも具体的なエピソードは必須ですね。
フォーマット通りの前置き、フォーマット通りの感謝、フォーマット通りの〆言葉、だとだれの心にも響きません。
長すぎず、シンプルに
手紙の対象が全ゲストならまだしも、両親や一部の人だけが対象になるのが花嫁の手紙ですね。
これがあまりにも長すぎると、他のゲストを飽きさせてしまいます。年齢によっては結婚式が毎週あるような方もいるので、「またこれか、、」とならないように、長すぎず、端的に、シンプルに。
入れてはいけない言葉はチェックしておく
結婚式では使ってはいけないとされている言葉があります。
それらに縛られてガチガチの文章にする必要はありませんが、おめでたい場で発する言葉なので一度は目を通しておくべき。
それらを確認した上で、自分の言葉で感謝を伝えられるようにしたいですね。
主役が誰かをはっきりさせる
複数名に手紙を読む場合は、その中でも一番の主役が誰であるのかを考えておくべきです。
私は「友人」「新郎」「両親」に宛てて花嫁の手紙を書きましたが、メインは両親です。
友人、新郎はあくまでもサラっと。便箋1枚に納める範囲で最大限の感謝を伝えられるように文章を考えました。
一方メインの両親は、その倍~3倍ほどの文章量。複数のエピソードを交えて、しっかりと感謝の気持ちを伝えました。
新郎を泣かせられるように←笑
個人的な意気込みになりますが、新郎(夫)への手紙はサプライズで用意し、泣かせられるように頑張りました。笑
結婚式をするにあたって、どこかのタイミングで夫へのサプライズを入れたい!とはずっと考えていて。実際に検討したサプライズはこんな感じです。
- デザートのプレートにメッセージ
- 100シリーズ
- サプライズムービー
- 手紙(式前/式後/花嫁の手紙の流れ)
- プレゼントを用意
見たことがある方もいるかもしれませんが、この100シリーズは結婚という節目にぴったりのプレゼントです。
用意するのに時間はかかりますが、想いがこもった素敵なプレゼントになるはず。
最初これにしようと書き始めましたが、結婚式準備が思いの外忙しく、断念しました、、、笑
そもそも元々は「花嫁の手紙」自体やらないつもりでしたが、結婚式数日前に「やっぱり両親に感謝を伝えたい!」と急遽やることに変更。
その流れで、夫へも手紙を用意しよう!と思い立ちました。
自分へサプライズが用意されているなんて思ってもないだろうからこそ、泣かせたい!便箋1枚でも泣かせられるように文章を練りに練りました。
無事泣いてくれてありがとう夫。
花嫁の手紙の実際の内容
検索するとブライダル関連の会社が運営するサイト等から、花嫁の手紙のテンプレート・型は容易に調べることができます。
なのでここでは「私が実際に結婚式で読み上げた」花嫁の手紙の内容を公開したいと思います。
こちらの内容はInstagramでも公開しましたが、3万件のインプレッション、1.2千件の保存をいただきました。(2022.5月時点、フォロワーは1400ほど)正解がないからこそ、他の方が読んだ実際の内容が気になりますよね。
手紙の構成|サプライズで新郎にも用意しました
私が書いた手紙の構成はこんな感じ。
前置き→友人へ→新郎へ→両親へ
あくまでもメインは最後の「両親」として、友人・新郎へのお礼はそれぞれ便箋1枚で収まるように気を付けました。
新郎へのメッセージはサプライズです!
手紙の内容を全文公開!
【前置き】本日は私たちのためにお集まりいただき、ありがとうございます。両親への感謝を伝える前に、お礼を伝えたい人がいます。
【友人へ】まずは今日来てくださった友人の皆さん。(夫)がフランスへ留学中、たった1年間のことではありましたが、会いたいときに会えないことが、話をしたいときにできないことが、想像以上にしんどい時期でした。そんな中でも私は一人じゃないんだと思えたのは、いつもと変わらず遊んでくれる友達、話を聞いてくれる友達、心配をして連絡をくれる友達のお陰でした。もしも私に友達が一人もいなかったとしたら、あの1年間を待つことはできていません。今日この日を迎えられたのはみんなのお陰だと、心から思っています。高校、大学、を卒業してからもずっと仲良くしてくれてありがとう。
【新郎へ】続いて◯◯(夫の名前)さん。サプライズでお手紙を書いてきました。今日、やっと、◯◯さんの花嫁として結婚式を迎えることができました。
→具体的なエピソード(※1)
→◯◯くん(いつもの呼び方)の奥さんにしてくれてありがとう。これからもよろしくお願いします。
【両親へ】最後に、お父さん、お母さん。やっと、この日を迎えることができました。まずはお母さん。(※具体的なエピソード)
→続いてお父さん。(※具体的なエピソード)
→お父さん・お母さんへの具体的なエピソード(※2)
→これから横浜での生活がスタートしますが、なにかあったときは、今まで通り真っ先に頼らせて下さい。28年間ありがとうございました。
※読みやすくするために句読点をつけています
※1 新郎への手紙の具体的なエピソード
私たちのお付き合い期間って、1年後にはフランスー日本の遠距離恋愛になること、そして大学院卒業の3年半後まで結婚はできないことが分かっていてのお付き合いスタートで、遠距離期間中は不満や不安を極力言わずに待ってあげて、帰国後も就職活動が無事終わるまでプロポーズを急かさずに待ってあげて、ずっとなにかをしてあげる側だと思っていました。(会場から笑いが起きる)でも就職先が決まればすぐにプロポーズしてくれて、私が辛い時期には一番側で支えてくれて、この半年間は特に、この人と結婚することになってよかったなぁ、と思う場面がたくさんありました。◯◯くんとならこの先何があっても一緒に乗り越えていけると思います。
※読みやすくするために句読点をつけています
“~してあげて”を強調し、その部分はコミカルに。
狙いどおり笑いが起きました。
最初は「◯◯さん」という呼び方にしておいて、具体的なエピソードが入ってきたら「◯◯くん」という、いつもの呼び方に変えたのも泣かせポイントですね。
※2 両親への手紙の具体的なエピソード
お父さんがいつも遠くから見守ってくれて、私に何かあった時には真っ先に駆けつけてくれる存在だとしたら、お母さんは一番近くにいてくれて、なんでも相談できる存在です。私はそんなお父さんとお母さんに愛されて育った自信があります。お父さんとお母さんの子として生まれて、育ててもらえて、とても幸せです。
※読みやすくするために句読点をつけています
内容は割愛しますが、この前にお母さん・お父さんへの具体的なエピソードを、それぞれしっかり語っています。
その〆として、両親が自分にとってどういう存在であるのかをまとめました。
読んだ手紙の渡し方
両親への花嫁の手紙は、呼んだ後花束などと共に渡すパターンが多いですね。結婚式向きの綺麗な便箋&封筒に用意しておきましょう。
また新婦と違って読み上げることはありませんが、新郎から両親へも感謝の手紙を書いてもらい、同じタイミングで花束と共に渡しました。
友人への手紙は、友人全員へ向けて読んだので誰にも渡していません。
新郎への手紙は渡すつもりはありませんでしたが、夫が欲しがったので結婚式後に渡しました。
殴り書きの手紙で後悔したので、新郎宛ての手紙も綺麗な紙に丁寧に書いておくことをおすすめします。笑
まとめ
花嫁の手紙に正解なんてありませんが、正解がないからこそ難しいですよね。
私が実際に書いた内容が、これから文章を考えるプレ花嫁様方の参考になれば嬉しいです。
両親に渡すギフト選びに悩んだら、こちらの記事を参考にしてくださいね。